今回、以前から憧れていた島であり、また旅行で行かれる予定のお客様から良く問い合わせのあるタヒチに
行ってきました。ダイビングインストラクターから見たタヒチのダイビング事情＆働き場所としての視点で、
ご報告させていただきます。

　タヒチ島は日本から約９千キロ、日付変更線を超えた南半球に位置する、１１８の島と環礁からなる
「南太平洋の楽園」のイメージそのままのフランス領の島々です。公用語がタヒチ語、フランス語で英語も
通じます。私達は英語は流暢ではありませんが、現地の方々が話す英語はゆっくりとしていたので非常に話し
易い感じです。通貨はＣＦＰ（フレンチ・パシフィック・フラン）です。
　日本人には新婚旅行のメッカとして有名で、私達がお邪魔した時にも日本人のカップルで一杯でした。

　一言でタヒチと言っても１１８もの島があります。その中でも私達がお邪魔した有名な２島（ボラボラ島
ランギロア島）についてご報告させていただきます。

　タヒチと言えばボラボラ島でしょう。と言われるほど有名な島です。新婚のカップルの中にちらほらダイバーが
居るなと言う感じでした。今回、ボラボラ島でお世話になったダイビングサービスはタヒチ島、ボラボラ島、ランギロア島
に支店があるトップダイブです。ボラボラ店ではフランス人と日本人のハーフのミオさんにお世話になりました。

オレンジアネモネ	サメの餌付け	サメサメサメ	サンゴとサメ

　ボラボラのダイビングは午前中に約４０分の水面休息時間を挟んで２本ですので、終了時間が早いです。
ボートは大型クルーザーで快適。エントリーすると緩やかなウォール（壁）沿いを流していくドリフトスタイルです。
透明度は非常に良く、底質は綺麗なサンゴで、その上を優雅にブラックチップ、レモンシャーク、マンタ、ナポレオン
、カメ、バラクーダと大物が泳いでいます。
面白かったのがサメの餌付け。目の前で餌に集まるサメを見れてなかなかの迫力でした。

　現在（２００５年１１月）トップダイブボラボラ店では、お客様の６割から７割が日本人なのに、日本人スタッフは
ミオさん一人だけでなので、やる気があり勉強熱心な日本人インストラクター募集中だそうです。

　タヒチの中で特にダイバーに人気のあるのがランギロア島です。水中でイルカやカジキが見られる
ポイントとして有名なので、空港で見かける日本人のお客様もバリバリのダイバーが多い印象です。
今回、お世話になったダイビングサービスは日本人オーナー、ジュンコさん率いるブルードルフィン
です。ガイドをしていただいたのは、通称ルパンこと中村さんでした。

バンドウイルカ	マンタ	手を覗き込むカメ	ナポレオン

　ランギロアのダイビングは午前１本、お昼を挟んで午後１本ののんびりダイビングです。
ボートはフランス海軍払い下げのゾディアックという小さなエンジン付きのゴムボート。
流れを考えて１，２，３で同時にエントリーし、環礁の水路を流して行くドリフトスタイルです。
透明度は非常に良く、底質は綺麗なサンゴで、イルカ、カジキ、マンタ、バラクーダ、カメ、カスミアジ、
ロウニンアジと大物のオンパレードです。

　ランギロアでは小さなボートで器材を装着したり、一斉にエントリーしたり、大物狙いの為に流れの
ある中でのドリフトになりますので、しっかり中性浮力を取れるスキルを磨いていかれた方が、より
楽しむ事が出来ます。あとフロート、ダイブコンピューターなどの装備は必ず持ってください。
素晴らしい海が待っていますよ！

　このタヒチでもフランス人などの欧米人のインストラクターの中、日本人のインストラクターの方々が
頑張っていらっしゃいました。やはりフランス領なので就労ビザが下りるのに時間が掛かるそうですが、
これだけ日本人のお客様が来られている所なので、その方のやる気次第で道が開ける印象を受けました。
これだけの自然と、色々な国の価値観に出会え、タヒチ語もフランス語も英語も勉強できるなんて仕事の場
としては最高の場ですね。

最後に、今回色々お世話になりましたトップダイブのミオさん、
ブルードルフィンのジュンコさんルパンこと中村さん、スタッフの皆様
本当にありがとうございました！