卒業生訪問記の第一回目といたしましてエスープロコース第一期生の村上 正彦さん
の活躍するパラオ共和国のぺリリュー島のペリリューダイバーズにお邪魔しました。
村上さんのプロダイバーとしての活躍振りやペリリュー島の様子などご報告させていただきます。
ペリリュー島はダイバーの憧れの場所、パラオ諸島を取り巻く環礁(リーフ)の南端に位置する、
隆起珊瑚礁の島です。大きさは南北9km、東西3km、人口は約700人といわれています。
1914年から30年もの間、日本が統治していましたが1940年から始まった太平洋戦争に巻き
込まれ、1944年に日本軍とアメリカ軍の間で壮絶な戦闘の後(ペリリュー島に日本軍の基地が
あった)、日本軍玉砕。その後アメリカの統治が始まりましたが、1994年パラオ共和国として独立。
現在に至ります。
ペリリュー島のあちこちに当時の戦争の爪あとが残っています。半日もあれば自転車で主だった
所は回れますので、歴史を学ぶ為にも是非訪れてみて下さい。
アメリカ軍の戦車 アメリカ軍の戦闘機 日本軍の司令部 日本軍の戦車 日本軍の滑走路
ペリリュー島はパラオの主だったダイビングポイントが島の周りにあり、北の港からはブルーコーナー、
ブルーホール、ジャーマンチャネル、南の港からはペリリューエクスプレス、ペリリューコーナー、ペリリュー
カットなどに直ぐに行く事が出来ます。ダイビングに来られるゲストはヨーロッパの方々も多く、国際色豊かです。
ヨーロッパのダイバーの方々もペリリュー島は憧れのポイントだそうで、かなりダイビング経験を積まれた
ベテランダイバーの方が多く来られています。
主なダイビングスタイルは流れにあわせたドリフトダイビングです。船からエントリーして丁度潮がぶつかり
魚の集まるポイントでカレントフックを掛け観察します。*カレントフックは必需品です。特にペリリューコーナー
は流れが強いのでサメ等の海洋生物のサイズが一回り大きく、豪快なドロップオフの地形を見ながらの海洋
生物観察は圧巻の一言です。
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バラクーダの群れ 生物観察の様子 大きなマダラトビエイ インドカイワリの群れ グレーリーフシャーク
*ペリリューのダイビングには、しっかりダイビング技術を磨き、安全装備(ダイブコンピューター、水中ライト、
フロート、カレントフック、水中ホーン等)を持って出かけてください。きっとその努力した以上の海が待ってます!
今回訪れた大きな目的は世界の海で活躍する卒業生(村上 正彦さん)の活躍振りを取材する事でした。
彼がどのような気持ちでこの仕事を選び活動しているか。これからこの仕事を目指している方に少しでも
参考になれば幸いです。
(写真左が村上さん、右がペリリューダイバーズ
オーナーガイドのガドウィンさんです。)
村上さんは大好きな海での仕事を叶える為に、エスー
に来られPADIダイビングインストラクターになられました。
この度ペリリューダイバーズに就職され、自分の目指す
理想のガイド・インストラクターになる為、奮闘中です。
Q、どうしてダイビングの仕事を選んだのですか?
A、(村上さん)
小さな頃から遊びの場であり、一番大好きだった海という場所で仕事をしてみたかったからです。
Q、実際にダイビングの仕事をしてみて楽しいこと?苦労する事は?
A,(村上さん)
一番の楽しみは自然の美しさ、強さ、大きさを肌で感じられる事です。苦労する事はお客様に
満足していただくダイビングを自分が出来るのかという点です。
Q、将来はどんな夢を持っていますか?
A、(村上さん)
自分のダイビングスタイルを確立し、その理想を実現できる自分のショップを持つ事です。
Q、これからダイビングの仕事を目指す方達へのアドバイスをお願いします。
A、(村上さん)
ダイビングの仕事はダイビングだけ知っていれば良いということでは無く、それに関わる全ての事を
理解する気持ちが必要です。自分の好きな仕事をしているからこそ逆にストレスになる部分があります。
そういう自分を理解する努力も必要だと思います。後、初心を絶対忘れない事。
村上さん、ありがとうございました。
村上さんと久しぶりにペリリューで会った印象は、PADIインストラクターを合格した時から比べると、
一回り大きく、逞しくなったという感じです。しっかりした自分の考えを持っているのでこれからの成長振り
が楽しみです。ダイビング技術、ゲストとのコミニュケーション技術などなどしっかり習得して、一段と
素晴らしいプロダイバーになり、再会する時を今から楽しみにしています。
最後に、今回お世話になったペリリューダイバーズのガドウィンさん&マユミさんご夫妻、
スタッフの皆様ありがとうございました。